小中学校の図書館員が選んだ2022年のおすすめ
子ども達の「人生の5冊」候補になるかもしれませんね
日本出版販売株式会社は、2022年12月1日(木)、日販図書館選書センター(以下、選書センター)が主催する「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2022」の結果を発表しました。同大賞は2021年12月に選書センターの開設5周年を記念して開催した企画。
小中学校図書館に特化し、全国の図書館員のみなさんとともに選び抜いた、他にはない目線のランキングということで、各方面から大きな反響があったとのこと。学校図書のトレンドを映すランキングとして、図書館をはじめ、小中学生向けの選書の参考にご活用いただき、学校図書館をより盛り立てることを目指し、今年2022年に第2回を開催しました。
図書館のプロ達が選んだ良書の数々、クリスマスのプレゼントの候補としてもいかがですか?この中の1冊が子ども達の人生を豊かにするきっかけになるかもしれません。
以下は総合ランキングのベスト3です。
大賞『二番目の悪者』小さい書房 林 木林(作)/庄野 ナホコ(絵)
【受賞のコメント】
林木林さん(作)より「栄えある賞にご選出いただきありがとうございます。本作が『自分の頭で考える』大切さに気づくきっかけになれば幸いです」、庄野ナホコさん(絵)より「本の現場の方々に選んでいただき光栄です。動物たちの表情を考え考え描きました。見ていただけると嬉しいです」
第2位『へいわとせんそう』ブロンズ新社 たにかわしゅんたろう(文)/Noritake(絵)
【受賞のコメント】
佐川祥子さん(担当編集者)より「百戦錬磨の図書館司書の方々に本書を選んでいただき、大変光栄です。私たちはみな、同じ人間だということ。『敵も味方もなく生まれてきた世界中の赤ちゃん』の行く末は、戦争ではなく平和な世界でありたいです」
第3位『ずかん 宝石』技術評論社 飯田 孝一(監修)/川嶋 隆義(写真)
【受賞のコメント】
飯田孝一さん(監修・日本彩珠宝石研究所)より「宝石はどうして美しいのだろう。この本は将来宝石の道に進む人が増える事を願い、登龍門として書いたものです。子供の頃から石に触れ親しんでおけば真の魅力が見えてきます。選ばれて最高に感動しています」
分類別の各No.1図書は以下のとおり
【0類・総記】『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』講談社 福井県立図書館(著・編)
【1類・哲学 宗教】『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』サンクチュアリ出版 Jam(著)/名越 康文(監修)
【2類・歴史 地理】『知られざる縄文ライフ え?貝塚ってゴミ捨て場じゃなかったんですか?』誠文堂新光社
譽田 亜紀子(著)/武藤 康弘(監修)
【3類・社会科学】『著作権ハンドブック 先生、勝手にコピーしちゃダメ』東京書籍 宮武 久佳(著)/大塚 大(著)
【4類・自然科学】『「はたらく細胞」ウイルスの教科書』講談社 清水 茜(イラスト)/講談社(編)
【5類・技術】『クジラのおなかからプラスチック』旬報社 保坂 直紀(著)
【6類・産業】『すがたをかえる食べものずかん ―大豆・米・麦・とうもろこし・いも・牛乳・魚―』あかね書房
石井 克枝(監修)
【7類・芸術】『日本の文化を発信!鳥獣戯画と絵巻物』あかね書房 山本 聡美(監修)
【8類・言語】『推しことば類語辞典』笠倉出版社 山口 謠司(監修)/じじぃ(イラスト)
【9類・文学】『教室に並んだ背表紙』集英社 相沢 沙呼(著)
【児童文学】『十年屋 時の魔法はいかがでしょう?』静山社 廣嶋 玲子(作)/佐竹 美保(絵)
【絵 本】『おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで』岩崎書店
おかだ だいすけ(文)/遠藤 宏(写真)
※「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2022」の詳細はこちらから(外部リンク)
◆開催概要
・ノミネート図書:選書センターでの選書実績をもとに、同センターのコンシェルジュが、NDC(日本十進分類法)の分類別に各10冊、合計120冊を選出。
・投票方法:全国の学校司書、公共図書館司書の皆様がノミネート図書の中から分類別に最大3冊ずつ、「これはオススメ!」と思う図書をインターネットのアンケートフォームより投票。
・投票期間:2022年9月12日(月)~11月10日(木)
コメント