”おもち”は美味しいけど危険も背中合わせ
トレホ編集部
飲み込む力の”嚥下(えんげ)”が弱っている高齢者は注意です
下の表は平成28年から令和2年の間にお餅(団子を含む)をのどに詰まらせて救急搬送された東京消防庁管内の高齢者数です。
原因がお餅だけに1月は急激に増加しています。いま食べなきゃいつ食べる?というものですからね。
搬送された方の3割以上が重症以上です
2020年(令和2)に救急搬送された高齢者1610人のうち、死亡102人(6.3%)、重篤282人(17.5%)、重症111人(6.9%)と、かなり危険な事故です。
窒息(ちっそく)・誤飲の原因10製品はこれ(2020年)
- おかゆ類 109人
- 包 み・袋 95人
- ご 飯 87人
- 入れ歯 83人
- 寿 司 / おもち 各76人
- お 肉 75人
- パ ン 66人
- 野 菜・果 物 65人
- 洗剤等 55人
食べやすそうなおかゆが最多です。意外に思われるかもしれませんが、サラサラなおかゆは気管支に流れ込みやすいそうです。
入れ歯は食べているうちにはずれて一緒に飲み込んでしまう、お寿司は一口で食べようとしてしまうのがよくないそうです。
パンも思いのほか水分が少なくて飲み込みにくいものだったりします。
事故を防ぐには
・小さく切ってよく噛んでから飲み込む
・飲みものを飲みながら食事をする
・万が一に備え、応急手当の方法をよく理解しておく
世界共通の”チョークサイン”や応急処置など手当の方法はこちらから(外部リンク)
引用・転載:東京消防庁「STOP!高齢者の事故 事故防止に役立つ一冊」
コメント