春節に東アジア各国が選んだ日本の人気旅行地ランキング

東アジアの民族大移動がある旧正月とは？

旧正月とは旧暦の正月を指します。旧暦とは太陰太陽暦（中国暦）のことです。

月の満ち欠けによる太陰歴をベースに太陽の公転周期を合わせて調整するのが太陰太陽暦。この暦では１年が354日なのでうるう月を挿入しながら1年が365日の太陽暦との調整をしています。ですから旧正月も毎年変動して2023年は1月22日となります。

なかなか難しいので興味のある方は専門サイトでお調べください（汗）

と言うわけで中国文化圏である台湾や韓国、東南アジアなどアジア各国で盛大に祝われており、元日とその周辺の期間は大型連休となることから、多くの人が帰省や国内外への旅行を楽しみます。

中国、台湾では旧正月を「春節」、韓国では「ソルラル」、ベトナムでは「テト」と呼ばれており、コロナ前はよくニュースになったのでご存知の方も多いと思います。

久しぶりにインバウンドが動き出した

KKdayは現地オプショナルツアー・アクティビティ専⾨のオンライン予約サイト。
こちらが各国からの2023年アクティビティ予約動向をまとめてつくったランキングをご紹介します。

このランキングに中国は入っていませんでした。リリースにも理由は記載されていませんでしたが、報道では今もコロナが大変そうなのでそういうことなのでしょうか。人口が多いところではフィリピン、インドネシアも入ってませんね。

アジア各地に拠点を持つKKdayにはすでに多くの予約が入っており、2022年12月時点で、2023年の旧正月は自国よりも海外の現地体験の予約数が多くなっていることから、2023年は久しぶりに海外で旧正月を過ごす人が多いのではないかとみています。

なかでも、日本でできる現地体験の予約数が他国に比べて圧倒的に多いことがわかりました。日本人気ですね。

東アジアの人気１位は大阪！

旧正月に日本へ訪れる旅行客に人気の都道府県は以下の通りでした。国内での人気投票とは順位が入れ替わりますね。
大阪１位はちょっと意外な感じもしますが、そういえばUSJもあるし、街も賑やかで楽しいし、たこ焼きもあるし（笑）、気取らないところがいいんですかね？あ、京都にも近いし？

以下はKKday Japanによる分析です。

▼1位 大阪　〜テーマパークを中心に関西を周遊〜

東アジア・東南アジア全体から人気があるエリア。
テーマパークをメインに周遊パスで関西の様々な観光スポットへ訪れているようです。

▼2位 東京　〜レストラン予約が人気〜

東アジアから人気が高く、中でも都内のレストラン予約が人気。
飲食店予約は訪日旅行客にとって宿泊施設や観光施設の予約より難易度が高いので、使い慣れたサービスで予約しているようです。その他に周遊パスや観光施設の予約が人気。

▼3位 京都　〜中心部よりも北部エリアへ〜

台湾やシンガポールからの人気が高くなっています。
予約数が急増しているのが美山や伊根、天橋立などの京都府北部へ行くツアー。美山や伊根は伝統的な家屋や文化体験ができるため人気で、特に美山では雪灯廊が並び、自分の国にはない幻想的な風景を楽しめます。

▼4位 山梨　〜定番の富士山観光のバスツアーが人気〜

香港から人気のエリア。
富士山を中心に写真スポットとして人気の新倉山浅間公園や河口湖、忍野八海などの観光スポットを巡るバスツアー、静岡側は御殿場プレミアム・アウトレットでのショッピングなどがメインのバスツアーが人気。

▼5位 沖縄　〜マリンアクティビティが人気〜

東アジアや東南アジアから距離的にも近く、手軽に楽しめるリゾート地として特に香港やシンガポールからの人気が高くなっています。なかでも水上パラグライダーやシュノーケリング、ダイビングなどのマリンアクティビティが人気。

各国別の人気旅行地は

国別訪問先ランキングによると、季節柄、雪スポットの地域が特に人気なのが伺えます。

なかでも、岐阜や北海道が人気で、岐阜は白川郷や飛騨高山が圧倒的人気です。
北海道はスキーやバスツアーなどが人気ですが、特に（今回のランキングには入っていませんが）フィリピンからの人気が高まっています。
また、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年、2020年の旧正月と比較すると、人気旅行先はほとんど変化していませんが、2019年、2020年は観光施設のチケット予約が多い一方で、2023年はレストランやバスツアーの予約が増加。

引用：アジア最大級のオプショナルツアー予約サイト運営の株式会社KKday Japanが、同社の予約データから2023年の旧正月期間のアジア各国で人気の日本の旅行先ランキングを発表　
※同社ホームページはこちらから（外部リンク）

調査内容・対象期間：2023年の旧正月元日と前後1日（2023年1月21日〜1月23日）、対象地域：台湾、香港、韓国、シンガポール、マレーシア、フィリピンなど旧正月の休みがある地域、調査方法：KKdayの予約データよりランキング化