両親と「元気？」以外の話しをしてみませんか？

８割の親子が老後についての話をしていないという驚き

以前このコーナーでもご紹介したダスキンさんの調査「いま、親のいまを知ろう」。これまでありそうでなかったとても良い調査なので今一度詳しくご紹介したいと思います。

なんと８割の親子が老後についての話をしていないという調査結果でした。驚きとともに感じたのはいい齢になってからの親子関係のあり方について。子ども世代も独立して結婚すれば伴侶がいるし、核家族が当たり前で親との同居も少ないからお互い自由に暮らせていますが果たしてその原因は？

上の表はダスキンさんの調査から。ご本人も子どもも親が老いていることはしっかり感じているようです。しかし右のグラフでは親が老いることで今後どうしていくべきかを考えられていない方は４割弱。４割って結構多くないでしょうか？

さらに「親と老後について真剣に話し合った経験がない」という調査結果は冒頭の見出しにあるように80％強！これは何故なんでしょうか？順を追って調査を見ていきましょう。

話し合わない理由について子世代の理由１位が「どう会話してよいかわからないから」。親世代１位は「迷惑をかけたくないから」。親の理由は何となく分かります。子世代の２位理由「まだ健康だと思うから」３位「まだ先のことだと思うから」・・・何となくこれだけ読むと子世代の希望が先行している様に感じます。それだけのコミュニケーションがとれているのでしょうか？

「直接会う」というのが多くてホッとしました。今どきは高齢世代もIT率高いのでビデオ電話という手段も。しかし一方で手紙という方もいらっしゃるんですね、なぜか嬉しくなります。でもこうしたコミュニケーションで双方が得ている情報や実感はどうでしょうか？

子世代はしっかり親の健康情報を把握していそうですね。しかし右のグラフでは真の健康状態については理解ができていないと回答しています。

上のグラフは親世代がヒヤッとした、ハッとした経験した体験です。もの忘れが群を抜いて１位。先ほどの「老後について真剣に話し合わない理由」で１位回答だった「迷惑をかけたくない」という意識の強さからか認知症への警戒感がうかがえます。ではこうした事実を子世代にちゃんと伝えているのでしょうか？

なぜかヒヤりハッと第１位のもの忘れが３位に後退。通常なら自分が感じた順だと思うのですが。。親世代、子世代が一番大切な所で噛み合わない理由はどこにあるんでしょうか？それが次の調査結果で分かります。

会話をもう少しだけ先にすすめてみましょう

この調査結果でおわ分かりのとおり、親も子も互いを想う気持ちゆえにズレが出てくるんですね。このズレを解消するにはやはりコミュニケーションです。特にもの忘れは認知症に進行してしまったら治せない病です。その前段階であるフレイル（虚弱）やサルコペニア（筋肉減少）の兆候がないか普段から家族のチェックが重要です。

「大丈夫、心配いらないよ」という親と「そう、だったらいいんだけど」ととる子。負担をかけたくない、いつまでも元気でいて欲しいという双方の思いによって、こうした話題が避けて通られていたようです。

しかし。

いつまでも元気！なんてないですからね。齢をとれば間違いなく衰えます（※参考：加齢による五感の変化）。
親は子に心配をかけたくなければ”突然”こそ避けましょう。
子は親にいつでもいいやすい雰囲気をつくっておきましょう。

ちょっと宣伝になりますが、こんな時こそ「あなたのベスト10ノート」が親子の間をつないでくれますよ。

ダスキン調査について
株式会社ダスキンが展開するヘルスレント事業（介護用品・福祉用具のレンタルと販売、以下「ダスキンヘルスレント」）は、9月19日（月・祝）の「敬老の日」を前に、親世代（※1）、子世代（※2）を対象に、「老い」に対する親子の意識やコミュニケーションの実態を知るため、「親のいま」に関する親子2世代の意識調査を行いました。また、調査結果について、東京大学高齢社会総合研究機構長・飯島勝矢教授、茨城大学人文社会科学部・松本光太郎教授に調査結果の見解や「老い」に向き合うためのチェックリストや、親子のコミュニケーションのコツについてお話をうかがいました。本調査は、ダスキンヘルスレントが、いつか直面する可能性のある介護への備えとして今から準備することの大切さを紹介する「いま、親のいまを知ろう。」プロジェクトの第1弾として発表します。
※１：自身の年齢が60〜70代以上で別居の子どもがいる男女1,000人
※２自身の年齢が20〜69歳で60代以上の別居する親がいる男女1,000人
ダスキンヘルスレント公式ホームページ（外部リンク）　https://healthrent.duskin.jp/