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最期をどう迎えているか-国内の死因順位-

トレホ編集部

寝たきりや要介護につながる病気も

  1. が ん(26.5%)
    統計では「悪性新生物〈腫瘍〉」と記載されています。
    部位別で多いのは男性:肺・大腸・胃・膵臓(すいぞう)・肝臓、女性:大腸・肺・膵臓・乳・胃・肝臓・子宮の順です。
  2. 心臓疾患(14.9%)
    高血圧性を除いたもの。虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心不全、不整脈など。
  3. 老 衰(10.6%)
    終戦直後をピークに低下していましたが2001年以降上昇、2018年には3位になりました。
  4. 脳血管疾患(7.3%)
    一般的には脳卒中として知られており、脳血管が詰まる脳梗塞、脳血管が破裂する脳出血・クモ膜下出血などがあります。
  5. 肺 炎(5.1%)
    細菌やウイルス感染による肺の炎症。ほかに薬剤やアレルギーによる非感染性の肺炎があります。
  6. 誤嚥性肺炎(3.4%)
    誤嚥(ごえん)とは飲食物や唾液が誤って気管に入ってしまうことです。これにより口中の細菌が肺に至って肺炎を引き起こします。5位の肺炎と合わせると高齢者の死亡率が非常に高い死因です。
  7. 不慮の事故(2.7%)
    高齢者における不慮の事故とは「転倒、転落、墜落」(29%)、「(のどに)詰まる」(23.1%)、「(風呂で)溺れる」(21.3%)が交通事故よりも圧倒的に多く、その殆どが自宅内で起きています。ケガによる入院によりフレイル(虚弱)が進行することで死に至ることも。
  8. 腎不全(2.0%)
    糖尿病が原因のものが多くなっています。
  9. アルツハイマー病 / 血管性及び詳細不明の認知症(同率1.6%)
    脳が委縮していく進行性の病気で認知機能障害を伴ないます。直接的な死因は身体機能・認知機能低下に伴う合併症が殆どで、肺炎での死亡が一番多いとされています。
  10. その他(24.5%)

厚生労働省が令和3年(2021年)に発表した人口動態統計(外部リンク)の死因順位を参照して作成しました。”がん”は1981年から死因の1位となっており、2位の心臓疾患の約2倍となっています。

こうしてみると平均寿命が延びるにともない高齢ならではの死因が上位を占めていますが、気になるのは7位の「不慮の事故」で、その殆どが一番安心安全だと考えられる自宅内で起きているという事実です。

お一人で暮らす高齢者が増加している中、自分自身でも充分に注意する必要があります。

WHO(世界保健機関)が発表した2000年から2019年までの20年間の世界の死因トップ10

1位:虚血性心疾患、2位:脳卒中、3位:慢性閉塞性肺疾患、4位:下気道感染症、5位:新生児疾患、6位:気管がん・気管支がん・肺がん、7位:アルツハイマー病とその他の認知症、8位:下痢症、9位:糖尿病。10位:腎臓病となっています。

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