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認知症は克服できる?!9/6放送NHK知的探求フロンティア

認知症リスクの解明すすむ 2020年41%→2024年45%が判明

9/6夜放送されたNHK『知的探求フロンティア』ご覧になった方も多いと思います。ご存知タモリさんと山中教授が認知症研究の最前線を深掘りします。見出しに書いた41%は2020年に世界5大医学誌の一つである『The Lancet』に最初に発表された認知症リスク12項目の合計です。昨年2024年7月に最新の調査結果が発表され新たに2項目が追加され14項目に、これまでのリスク割合も修正されて45%が判明しました。追加項目は「視力低下」「LDLコレステロール値上昇」

新たな認知症リスクは

リスクは年齢別に発表されています。

0~18歳:教育歴(5%)

18~65歳:難聴(7%)、LDLコレステロール値上昇(新規追加・7%)、

     うつ病(3%)、外傷性脳損傷(3%)

     運動不足(2%)、糖尿病(2%)、喫煙(2%)、高血圧(2%)

     肥満(1%)、過度な飲酒(1%)

65歳以上:社会的な孤立(5%)

     大気汚染(3%)

     視力障害(新規追加・2%)

「教育歴」は知的好奇心につながるということで脳活性に結びつくそうですが、義務教育期間の長い日本ではそれほど気にする必要はないでしょう(研究は世界的視野で行われているので)。難聴と視力障害は他者との交流が減り「社会的孤立」が深まる要因にもなります。今回LDLコレステロール値が7%という高い割合で追加されていることを考えると「血流」の維持も重要な要素ですね。これも運動不足や肥満、飲酒、喫煙と関連するので要注意です。

「社会的な活動(他者との交流)」+「適度な運動」が2大ポイント

やはりこの2つに収れんされていきそうです。あとは充分な「睡眠」も以前から云われていましたが現時点では確証たるデータが揃っていないということなので、次回修正時に間に合えば間違いなく追加されるでしょう。なぜならアルツハイマー病の有力原因とされている「アミロイドβたん白」、別名”脳のゴミ”は睡眠時に排出されることが判っているからです。

番組では久山町研究から認知症の有病率が当初見込みから減少傾向にあることが報じられました。まだ完治薬は出来ていませんので、近年多くの人が認知症にならないように普段から予防につながる行動を心がけているからではないか?と結んでいました。

番組ではアルツハイマー病を引き起こすとされる遺伝子「アポe4」たん白についても言及していましたが、この遺伝子を持つ人は持たない人に比べて4倍出生数が違うという研究結果も発表されており、アミロイドβたん白同様に決して不必要なものではないことが伝えられました。なんとも皮肉な結果です。

さらに研究が進んで、少しでも認知症が減ることを祈っています。

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