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加齢による変化を知っておこう(五感の変化)

トレホ編集部

「いつか行く道」を前もって知っておく

誰もがいつかそうなると知っていて、実は知らないこと。なぞなぞみたいですね。

答えは老化です。加齢により身体能力に衰えが表れます。

誰も避けることはできません。でも積極的に知っておこうという人もいません。

いきなり老いると動揺しますが、どんな変化があるのか前もって理解・準備しておけばそうでもありません。

近年は認知症や寝たきりなどの介護が増加して、自分や親の将来(変化)を見据える方も増えてきたのを感じます。

五感の変化はどのように起こるのか

日常使っている五感とは加齢でどのように変化するのでしょうか?結論からいうとすべての器官が衰えます。

①視 覚



早い人は40代から老眼になります。目の水晶体が固くなりピントが合わなくなるのが原因ですが老眼鏡で調整できます。

並行して進むのが白内障。同じく水晶体が濁り始め暗いのも明るいのも見づらくなってしまいます。

白内障は80代以上で9割近くが発症しますが水晶体レンズの入れ替え手術で改善します。

目が見えにくくなるのはとても危険です。

高齢者の死亡原因ベスト10内に「不慮の事故」があり、一番多い自宅での転倒にもつながります。

家は高齢者にとって安全な場所ではなかったりするはこちらから



②聴 覚



早い人は50代から難聴になります。80代では7割の人が難聴を発症しています。

音を聞き取る細胞の減少に伴うもので治ることはありません。

電子音、女性の高い声など高い音、危険を察知する音も聞きとりにくくなります。

テレビなどは音量を上げて視聴することが多くなります。

聴覚ではありませんが言葉を理解する速度も遅くなるので、大勢での会話や早口には対応できなくなります。

聞き直すのは悪いなと思い、聞こえなくても意図しない返事をすることがあるので、家族や周囲は注意が必要です。

難聴はWHO(世界保健機構)、有力医学誌LANCETの発表でも認知症のリスクとしてもあげられています。

認知症予防に重要なコミュニケーションの妨げになるのが主な理由です。

慣れるまでに時間がかかりますが補聴器の利用が推奨されています。

③嗅 覚



70代から衰えます。この機能は④の味覚とも連動しています。

匂いが判らない、というのは他の器官に比べたら影響が無さそうに思えますが、食物の腐敗、ガス漏れ、火事の煙への反応ができず命の危険があります。

また自身の体臭や口臭に気づくことが出来ず他者への配慮ができなくなります。

そして近年では認知症になると嗅覚異常が起こるという説も出てきており要注意です。

④味 覚



60代から衰えます。味が薄く感じられることから調味料の使用量が増えて、塩分・糖分の摂りすぎにつながります。

食べていても美味しくないので食が細ることにもつながります。

口の中の乾燥防止、舌の垢と言われる舌苔(ぜったい)の除去などの口腔ケアに加えて、

味を感じる組織である味蕾(みらい)をサポートする亜鉛を含んだ食品やサプリの使用が推奨されています。

嗅覚ではないですが、食べるという意味では”飲み込む力”である嚥下(えんげ)も弱まります。

これは食べ物がのどに詰まる「窒息」や「誤飲」につながるおそれがあります。

※”おもち”は美味しいけど危険も背中合わせはこちらから

⑤触 覚



50代から衰えます。身近な所では持っていた箸(はし)や鉛筆をポロリと落した経験はありませんか?

また加齢によって皮膚の水分量が少なくなり同時に皮膚内の神経も減少して感覚が鈍ります。

これにより温度に対する感覚も鈍るので火傷や熱中症への注意も必要です。

以上、今回は五感に関しての変化をご紹介しました。

なかなかご本人では気づけなかったりします。その場合はご家族や親しい間柄の人に今の状態がどんなものか聞いてみてください。

ご家族、親族の場合はこうした変化を気にかけて見守ってあげてください。

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