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ころぶと寝たきりになる怖い話

トレホ編集部

都内を走る救急車の6割は高齢者を搬送していた

下の表は東京消防庁さんが発行している「STOP!高齢者の事故」1頁に記載されている管内高齢者の救急搬送人数です。
高齢者の搬送数は平均して半数以上になっていますね。

東京消防庁「事故防止に役立つ1冊」より

”転倒”は寝たきりにつながる怖い事故なんです


中でも2021年(令和3)は転倒事故だけで5万5千人以上の高齢者が搬送されています。

なんと「転倒」は高齢者の日常生活事故の8割を占めているそうで、殆どの原因が家の中の段差や階段で起きています。

年齢が高くなるほど、中等症(命の危険はないが要入院)以上の事故になる率が高くなり、最悪寝たきりになることもあります。

しかも下の発生場所にあるように「住居等居住場所」、つまり自宅での事故が60%近く発生しています。

転倒事故の発生場所(2021年)

  1. 住居等居住場所 59.4%
  2. 道路・交通施設 32.5%
  3. 店舗・遊戯施設等 4.9%
  4. 公園・遊園地・運動場等 1.0%
  5. 会社・公共施設等 1.0%
  6. 医療施設 0.3%
  7. 学校・児童施設等 0.1%
  8. その他(不明含む) 0.7%

転倒事故の程度別救急搬送数(2021年)

  1. 軽 症 61.2%・・・入院の必要がないもの
  2. 中等症 38.3%・・・命の危険はないが入院が必要なもの
  3. 重 症  0.4%・・・命の危険が強いと認められたもの
  4. 重 篤  0.1%・・・命の危険が切迫しているもの
  5. 死 亡  0.0%(1名死亡)

上のように約4割が中等症以上での救急搬送となっており、「転倒」は高齢者にとってたいへん危険な事故なのです。

転倒事故防止のために気をつけたいこと

 ①立ち上がる時は近くのものにしっかりつかまる

 着替えは無理して片足立ちをせずに腰かけて

 ③電車やバスの乗降りは足元の段差に注意して

 自転車で段差を乗り越える時は慌てず慎重に

お風呂の濡れた床も注意です


以前、私の母親がベッドの上に立って高いところの物を取ろうとして転倒しました。

ベッドは足元が弾んで不安定になるので立つのはとても危険です。

その時はベッドから落ちてそのままタンスに頭をしこたまぶつけたそうです。

頭をぶつけると、いずれ脳疾患や認知症の原因にもなる可能性があり注意が必要です。

例え軽症でも治りは遅いのですから、面倒でも横着しないように慎重にした方がいいですね。

離れて暮らすご両親がいらっしゃる方は、お家に高齢者にとっての危険がないか点検をお忘れなく。

こんな小さい段差で。。と思っても、高齢になると足先がしっかり上がってないんですよね。

引用:東京消防庁「STOP!高齢者の事故 事故防止に役立つ1冊」

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