冬は夏にくらべて認知機能が低下するそうです
トレホ編集部
夏と冬では認知機能の差が約5年分の老化に相当する
カナダの研究者が米国、カナダ、フランス在住の高齢者3000人を対象に調査研究した発表です。
その内容は「冬季は夏季に比べて認知機能が低下し、その差は約5年分の老化に相当」とのこと。
なぜ季節によって認知機能の変動があるのかはまだ明らかにされていません。
日照時間の短さが影響?
そもそも冬は日照時間も短く気温も低いので外出も少なくなりがちですよね。
そこで重要なのが太陽を浴びることで分泌されるセロトニン。別名「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内の神経伝達物質です。
このセロトニンは心のバランスを整える重要な役割をもっていますが、
冬は健康な人でもセロトニン分泌量は減ることが知られています。
このセロトニンが減ることで憂鬱な気分になり、”冬季うつ”と呼ばれる季節性うつ病になりやすくなります。
セロトニンを増やすには、日光(朝陽)を浴びる、規則正しい生活、そして適度に体を動かすの3つ。
ちなみにセロトニンの分泌は日光が目の網膜を刺激して促されます、サングラスをしてしまうと効果が期待できません。
だからと言って直射日光を長時間見つめるのもNGですよ。たくさん浴びたからといって分泌量は増えません。
冬は曇りなど太陽が出ていない日も多くなります、光量が少ない分は長めに日光浴をおすすめします。
さらにセロトニンをしっかり分泌できていないと朝起きて夜寝るというリズムが狂ってしまいます。
寒くても規則正しい生活を維持しましょう
もちろん一日中、日光を浴びる必要はありません。しかし朝一に太陽を浴びておくのが重要です。
ここで分泌されたセロトニンはその後”睡眠ホルモン”であるメラトニンの材料となり、
起きてから寝るまでを気分よく過ごせるサイクルが作られます。ちょうどシーソーのような関係ですね。
うつは認知症の引き金にもなりうる状態です。寒くてもがんばって朝・昼・晩の規則正しい生活を維持しましょう。
そして、室内にいることが多くなる冬こそ”思い出脳活”してみませんか?
◆思い出脳活ノートとは?
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