大人気のPARMはまだ18歳、現役の懐かしアイスはなんと60歳超え

実はロングセラーが多い家庭用アイスクリーム

日本の大半が梅雨入りしてジメジメした日が多くなりました。そんな時に欲しくなるのがアイスですよね！老若男女問わず暑い季節に冷たく甘いアイスはたまりません。食べたいときに気軽に口にできる市販の家庭用アイスは重宝しますね。

冒頭の写真でご紹介した森永乳業の大人気アイス「PARM（パルム）」は、2005年の発売開始以来18年、現在箱入りシリーズは５テイストが用意されています。写真は夏季限定のジェラートシリーズ（6/12全国発売）「白桃」（外部リンク）です。食べる前から白桃の香りが漂ってきますね、期間限定発売ですから急ぎましょう！

PARMシリーズがすでに18年、これでも結構なロングセラーだと思いますが、調べてみるとアイスクリームは息の長い商品が多いことが分かりました。今でも全国で買えるロングセラーアイス商品をご紹介します（2023年時点トレホ調べ）。

最年長は68歳のアイス

最年長は68歳「ホームランバー」（協同乳業）。この名称での発売されたのは1960年、日本初の当たり付アイスバーとして登場しましたが、実はこの5年前に「アイスクリームバー」という名で発売されていました。安価で求めやすく大ヒットしていましたが、盛り上がりを見せる当時のプロ野球人気にあやかったことと、「当たりくじ付」によってさらに人気が爆発したそうです。

昔は食べた後のスティックに当たりの焼き印があればもう１本でしたが、現在はTシャツプレゼントに変更されています。同社のホームページによるとスティック応募は今年の11月で終了し、今後はデジタルでの応募に移行されるとか。ちょっと寂しいですが時代ですね。私も締切までに貯めてあるスティックで応募しなければ。。

あの人気アイスもすでに還暦突入

今年60歳を迎えた人気アイスは「ジャイアントコーン」（江崎グリコ）。えぇ？そんな昔からあったの？と、びっくりする人も多いんじゃないでしょうか？素人的には何となく60年も昔にコーンにアイスを入れられる機械（または工場）があったとは信じられませんが、グリコはそれをやってのけたんですね。ちなみに当時は「グリココーン」という名称で東京エリアから販売開始されたそうです。グリコのアイス開発のきっかけは夏場にお菓子が売れない対策だったとは。。

上位に挑む40～50歳代の”アイスたち

54歳「南国白くま（氷白熊）」（セイカ食品）1969年ごろ
51歳「チョコモナカ（後にジャンボ）」（森永製菓）1972年、”ジャンボ”名称追加は1996年
50歳「あずきバー」「メロンボール（フルーツメロン）」（井村屋）1973年
49歳「パピコ」（江崎グリコ）1974年
47歳「ピノ」（森永乳業）1976年
45歳「BLACK」（赤城乳業）、「パナップ」（江崎グリコ）1978年
42歳「雪見だいふく」（ロッテ）、「ガリガリ君」（赤城乳業）1981年
40歳「かき氷バー（いちご）」（クラシエフーズ、当時はカネボウ食品）1983年

こうして眺めてみると、あっさりした後味のアイスが多いのがわかります。飽きの来ないアイスとはそんなものかも知れませんね。

ところでチョコモナカの51歳（販売開始51年）は意外な気もしますがCMキャラクター（関ジャニ）が変わると新製品に思えるからでしょうか？あずきバーも懐かしいですね。同じ井村屋が昔懐かしいメロン型ケースのシャーベットを発売していました、今も現役です。

「パピコ」は当時一世を風靡していた「カンカン（地方で呼び名が変わる）」いわゆるチューペット的なアイスを知っている人にとっては『あんな硬いアイスに高い金出せんなぁ』と感じたと思いますが、食べたらチョーなめらかでビックリしたのを記憶しています。

「ピノ」は10年程前までエスキモーというブランド名で売ってましたね。自分で買った記憶はありませんが、人が食べているとつい横取りしたくなるアイスです（笑）現在は外国企業との提携解消で森永ブランドに変わっています。「かき氷バー」は私はそれほど買う頻度は高くないですがアイスコーナーに置いてないと何かが欠けている感じがしてしまう定番商品です（笑）

後を追うロングセラーアイス第３集団

39歳「エッセル スーパーカップ」（明治）1984年（当時はエッセルで発売開始、1994年に現名称）
37歳「アイスの実」（江崎グリコ）、「ヨーロピアン シュガーコーン」（クラシエフーズ）1986年
36歳「パリパリバー」（森永製菓）1987年、1989年からお馴染みのシマ模様に

ちょっと離れて
24歳「爽」（ロッテ）1999年
18歳「PARM（パルム）」（森永乳業）2005年

PARMは『大人向け箱入りアイスクリーム』がテーマ。当時の大人向け１番人気だった「打倒〇ーゲン・〇ッツ！」を目指したのでお値段もそれなりですがやはり美味しいですね。おそらく今後もロングセラーとして長く愛される商品になると思います。

60年前後の歴史がある市販アイスならご家族２世代、３世代と愛されてきたかも知れません。皆さんはアイスクリームにまつわる楽しい思い出はありませんか？懐かしアイスを食べたらそんな思い出がふとよみがえるかもしれませんね。