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睡眠と認知症予防の深い関係

3月18日は「春の睡眠の日」

睡眠健康推進機構により制定された「春の睡眠の日」。この日の前後に1週間ずつ足して「春の健康睡眠週間」とされています。睡眠の大切さや問題に目を向け、睡眠についての意識を高める日として制定されました。また遡ること3/15は「世界睡眠デー」(世界睡眠医学協会)にもなっています。3月は「春眠暁を覚えず」と歌われる”眠りやすい”季節だからです。

良質な睡眠は子ども時代なら成長にかかせず、成人以降は体調を整え健康を維持するために必要です。しかも認知症予防にも関係が深いとされています。

アルツハイマー病の原因”脳のごみ”は寝ている間に排出される

代表的な認知症原因である「アルツハイマー病」。これを引き起こすのが”脳のごみ”といわれる「アミロイドベータ」という異常なたんぱく質です。もともと体に必要があって存在しているようですが役割は解明されていません。しかし一旦これが溜まり始めると”老人班”という脳のシミになりそこからアルツハイマー病へつながるといわれています。

しかしこのアミロイドベータ、若い頃は溜まる前に脳から排出されています。それが活発になるのが睡眠時です。成人になると忙しくて睡眠時間を削ったり、ストレスなどでよく眠れなかったりと排出に必要な良質な睡眠から遠ざかってしまいがちです。成人で1日6~7時間必要とされる睡眠。これを叶えるのが規則正しい生活であることは言うまでもありませんね。

良質な睡眠をとるために

1日24時間周期の体のリズムを整えることが重要です。一般的に”体内時計”といわれる「サーカディアン・リズム」を調整するためには、朝早起きして太陽をあびて覚醒ホルモンであるセロトニンを生成開始、心と体がしっかり目覚めさせます。日中は適度な運動とバランスのとれた食事を心がけます。やがてセロトニンは睡眠するためのホルモンであるメラトニンの原料になります。日中活動するためのセロトニン、夜眠るためのメラトニン。2つのホルモンはシーソーのような関係になりますね。

最近では腸内環境を整えることも良質な睡眠につながることがわかりました。たんぱく質が腸内で分解されて「トリプトファン」というメラトニン生成に必要な物質を作っているそうです。某乳酸菌メーカーもこれを謳った製品を発売して大ヒットしましたね(筆者も効果を実感しました)。

眠るということは運動、栄養と同じく大切です。ぜひ意識してみてください。

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