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おひとり様の終活セミナー

自分の最期は自分で始末しておきたい

昨日「おひとり様の終活セミナー」に行ってきました。 あっ、運営側としてです。高齢のおひとり様世帯は現在約4割に迫っています。超高齢化社会なので今後も右肩上がり。その上で日本人特有?の「たとえ家族でも最後に迷惑をかけたくない、負担をかけたくない」との思いからか、応募者は定員の4倍超という人気でした。

セミナーの要点としては、生前、死後のあらゆるシーンで「身元保証人」が必要になりますよという話なんですが、これを(有償で)引き受けてくれる組織がありますよ、お金さえ払えばあれもこれも死後の手続きについても安心できますよ、という点でしょうか。

「死んでしまえば何もかも終わりだし関係ないわ!」ではなく、最期もちゃんと自分の人生の始末を考えておく。とてもいいことです。終わり良ければすべて良し(これ実は日本の諺ではなくシェイクスピアです)ではないですが、そこにこそ人間性が表れるというものです。

件の組織は一般社団法人なんですが、行政書士や司法書士など”士業”により構成されているので信頼できる組織のようです。国家資格である士業は悪いことをしたら厳しいペナルティがありますからね。これを利用すれば子どもや親族の手を煩わすこともないですね。セミナーで紹介された一般社団法人身元保証相談士協会はこちらから(外部リンク)

しかしここで重要なのがいつのタイミングで準備しておくか?相談窓口担当者の話では75歳位を境にして話が噛み合わない人が多くなると言っていました。認知症とまではいかないまでも加齢により理解力はダウン、しかも普段馴染みのない契約の話となれば。。

健康寿命を目安にして決断を早める

ちなみに2019年発表の最新”平均健康寿命”は男性72.68歳、女性75.38歳。 その先は誰かの手を借りなければ一人では生活が難しくなるという境目を表す目安です。しかし平均寿命はさらにまだ先で、男女とも残り約12年を要介護で生きねばならぬ計算。結構長いですよ。 

そこでアドバイスとしてあったのが「出来るだけ健康なうちにご相談・ご契約された方がいいですよ」というもの。前述の、高齢になるほど話が嚙み合わない、という事例からのアドバイスなんですが、聞き様によっては煽って契約を急かしていると取る人もいるでしょうし、そもそも高齢者は急かされることを嫌がります。それでも割合的に男性にはスパッと決めちゃう人が多いそうです。現役時代に会社員でこの手のことに慣れてた人が多いのが理由かも知れませんね。

ということで全国の息子さん、娘さん!親御さんとしっかり将来のことを話すなら60代までがおすすめです。 認知症でなくとも、加齢により判断力や決断力は衰えます。しかも自身の経験則に頼ることが強くなるので新しい制度や仕組みの話なんかは苦手です。

親の”この先”を話すのはけっこう難しい

でもいざ面と向かって”その時”の話しをするのは難しいですよね。中には「年寄り扱いするな!」「まだボケてないわ!」とプライドと恐れからくる拒否反応を示す人も多いようです。 しかし仮に認知症になってしまったら、ご本人はそうなったことも分からず後悔することもできません。

家族信託の契約をしておけば別ですが、何もせぬままであれば銀行が認知症を知った段階でご本人名義の資産は凍結されてしまいますから、残された家族は大変な目に遭います。

親とはいえ日頃から距離の取り方は大切です。急に現れて「将来が」「財産が」と言われても。。
そんな時のために「思い出ノート」や「あなたのベスト10ノート」で仲良くしておきましょう。

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