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就労継続支援施設でのお手伝いから

支援員はクリエイティブな作業なのです

私(代表の加藤)は「思い出脳活」と並行して、主に知的障害・発達障害の方が通う就労継続支援B型施設(以下=就支B)で支援員をしています。簡単に施設の紹介をすると、その昔「授産施設」と呼ばれていたところが法改正によってその存在意義が明確になりました。B型は特に旧授産施設に近い形態でしょうか。とにかくこの法改正によって障害者は就労(就職)を目指してこうした施設でトレーニングを受ける、というのが法律の根拠になっています。

詳しい背景説明はかなり字数を要するので省きますが、知的障害、発達障害の方は「手元がおぼつかない」「左右上下などの位置確認が難しい」「手順を覚えるのに時間がかかる」などその人によって困りごとは様々です。そこで私たちの出番。施設に仕事を依頼してくれる企業さんからの要望通りに商品を仕上げる為にまずはその工程を「構造化」します。構造化とは材料、部品から商品として完成に至るまでの全工程を分解して1工程をなるべく簡単な作業に落とし込みます。

こうすることで働く皆さん(私たちは利用者さんと呼んでいます)一人一人が取り組みやすい作業にしちゃいます。これにより前述した困りごとを解決して誰もが作業に参加できるようにします。しかし。。ここまでなら時間をかけて考えればできるんですが、企業さんとの取引である以上「納期」という条件が存在します。いかに利用者さんが作業を出来るようになってもスピードが伴わなければこの条件は果たせません。

そこでその場にある材料を使ってさらに分かりやすい、やりやすい道具(これらを治具と呼んでいます)を作ったりします。その人の障害、性格を念頭に、様々な道具を作って使ってもらいを繰り返します。これは何も作るばかりではありません。例えばビニール袋にセロテープを貼って留める作業がありますが、利用者さんはビニールを机に置いて上からテープを貼るので机までくっつけてしまいます。そこで思いついたのがある商品で使うシールを取り終えた後の台紙。A4サイズはある大きな台紙です。シールを取り終わった後はツルツルの台紙だけが残ります(普段は捨てずにツルツルじゃない方をメモ用紙に使っています)。

そうです、この台紙のツルツル側を机に敷いて貼ればビニールにしかテープはつきませんね。苦戦をしている利用者さんに利用を進めたらスムーズにテープ貼りが出来るようになってくれました。こんなふうに捨てるものも使ってあれやこれやと日々工夫をしています。

そんな時ふと思い出すのが、昔々に設備業を営んでいた私の親父。
親父も現場でいろんな工夫をしながらモノづくりや工事をする人でした。こうしたことを嬉々として取り組むところは親子なんだぁと感じます。

支援員のサポートはこれだけではありません、また折を見て活動の日々を報告します。

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