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認知症予防は40代から!のススメ

とりだい流「8つの知的活動」で脳を鍛える

40過ぎてから「最近もの忘れが多くなった」とお嘆きの方はいらっしゃいませんか?完全に忘れたというよりは時間をかければ思い出せる、ヒントがあれば思い出せるならまだまだ大丈夫ですね。何十年も生きていると色んなことを学びます、すなわち脳にたくさんの情報が記憶されているわけですから、齢をとれば誰でも瞬時に記憶を取り出すのは難しくなってきます。

私、加藤が所属する日本認知症予防学会の理事長をされている浦上先生は鳥取大学医学部教授を務められています。その鳥取大学医学部付属病院広報誌の特集で「とりだい(鳥大)流 脳を鍛える8つの知的活動」をご紹介されているのでご案内しておきます。
この中で浦上先生は次のように仰っています。

「認知症予防には一つのことにとらわれず、すべてを複合的に鍛えることが重要。『脳トレ』ドリルは一つのツールです。それだけやればいいというものではなく、運動や食事、読書、旅行、周りの人とのコミュニケーションなど、五感をフルに使った生活そのものが脳への刺激となり、機能維持につながります。年齢を重ねても、億劫がらずに心身を活発に動かしていくことが大切です」※鳥取大学医学部付属病院広報誌Web版から引用

そうなんです。頭だけ使えば脳トレ=認知症予防になるという訳ではないんですよ。脳は体中の器官につながる司令塔です。脳単体の活性化はもちろん大切ですが、五感から脳へ伝える刺激も重要なんです。バラエティに富んだ8つに知的活動、あなたはどこまでできますか?

こちらから広報誌の特集をご覧になってください(外部リンクへ移動します)

どうして40代から予防開始?

現在、認知症の原因の70%弱がアルツハイマー病です。このアルツハイマー病は脳の中にアミロイドβ(ベータ)、別名は”脳のごみ”と呼ばれるたんぱく質が蓄積することで発症するといわれています。しかしある時期に一気に溜まるのではなく、20年近くかかって蓄積しているというのが最近の説です。ということは65歳で発症するとしたら45歳位から蓄積が始まっていることになりますね。

じつはこのアミロイドβ、若いうちは脳に必要なタンパク質として利用されており、余分なものは睡眠中に脳外へ排出されているそうです。加齢により段々排出されにくくなり蓄積していくそうです。なので排出が滞りやすい40代から予防に努めるのがよいということです。脳トレ(五感を使った知的活動)+良質な睡眠+バランスの良い食事+適度な運動、この4つが認知症予防のポイントです。

1歳でも若いうちに認知症に関して知っておきましょう。


あと、これは私が追加しておきたいのですが。。
齢を重ねると良くも悪くも「頑固」になります。半世紀も越えて生きていればそれなりに自論も持論もあります。早い話が、周囲の言うことを素直に聞けなくなるということです。私はありがたいことに母親が健在で80代前半ですが認知機能も特に問題ありません。しかし心配して色々アドバイスすると「そんなに私を認知症にしたいの?」と怒ります(笑) 挙句の果てにどこで仕入れてきたか分からない予防法や食事法を実践しています。親子だから私の言い方にも問題あるかも知れませんが。。

認知症は起きている”もの忘れ”が加齢による生理的なものか、あるいは病的な原因によるものかで大きく分かれます。これは医師にしか診断できません。今でも「私は大丈夫だから」と診察に生きたがらない方は多いと聞きますが、認知症になってしまえば病状は進行するだけです。しかし適切な処置や治療によっては進行をゆっくりにすることが可能です。

情報を受け入れやすい年齢のうちに、守りに入って耳を塞いでしまう前に、認知症がどのようなものかだけでも学んでおいてください。2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると予測されています。5人の高齢者とすれ違う中のお1人ですよ。一説にはコロナ禍の巣篭りによる運動不足やコミュニケーション不足でさらに数十万人増えるという専門家もいます。

あなた自身とあなたの大切な人のためにお願いします。

追記:NHKあさイチで「40代からの認知症予防」が放映

なんと図らずも、当学会の浦上理事長がそのものずばりの特集名で4/24放送のNHKあさイチに出演されます。
番組予告や浦上理事長についてはこちらから(当サイト内リンク)


4/30追記:上記の放送内容を独自に要約してみました、こちらからどうぞ(当サイト内リンク)

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